小児科情報

Q & A コーナー

お腹の問題について

Q1. どういう風に接していけば腹痛を訴える子はなくなるのか?なぜ腹痛を訴えてくるのかとう点がよく理解できませんでした。またなぜ1日に何度も笑顔で腹痛を訴えてくるのか、原因のわからない点があります。その点を教えて頂けると助かります。

慢性的な腹痛であるということを前提にお話しさせていただきます。腹痛を訴えてきた場合にそれが何かを訴えたいだけなのか、胃や腸の病気を背景に持っているかの判断をまず行わなければなりません。便の状態はどうですか?体重は減っていませんか?吐き気はありますか?つまりその他の症状と身体発育に異常がきていないかが重要なポイントになります。

これだけで病気を持っているか、いないかの判断を完全に行うのは無理ですが、多少の参考にはなるでしょう。そしてもし胃や腸に病気がないならば、腹痛は人間関係を持とうとするきっかけに過ぎないかもしれません。そんなときはゆっくりと話しを聞くことから始めなければ解決の糸口は見つからないでしょう。お説教よりも聞いてあげることが大事なこともあります。

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Q2. 腹痛を起こすことがあるという血管性紫斑病(けっかんせいしはんびょう)について詳しく聞かせてください。

皮膚に赤紫の出血斑(紫斑)ができやすくなる病気を紫斑病といいます。紫斑病には血を止める働きをする血小板が減るために起こる血小板性紫斑病と血管の炎症による血管性紫斑病があります。血管性紫斑病はアレルギー性紫斑病とも言います。  そこで血管性紫斑病ですが、小さな血管でアレルギー反応が起こり、血管がもろくなったためにむくみや出血が起こってくる病気です。3-10歳頃が起こりやすい年齢です。風邪や溶連菌という細菌感染の後に始まることもあります。症状として手足にむくみ、小さな点状から硬貨大位の紫斑が現れ、かゆみを伴うこともあります。また関節の腫れと痛み、腹痛や腎炎を起こすことがあります。腹痛はときにとても強く、血便が出ることもあります。

症状の出方は様々で手足の紫斑がはっきりせず、腹痛が先に現れて虫垂炎と間違われることもあります。腎臓の血管にも変化が起こった場合は血尿や蛋白尿が長く続き、紫斑病性腎炎と言われる状態になります。

治療は紫斑に対しては対症療法としてビタミンCなどの血管を強くする薬を使用することがあります。腹痛や血便があれば入院のうえ絶食し点滴などを行います。腹痛、関節痛にはステロイドホルモンが有効です。一部の患者さんには血液の凝固と溶解に関係する物質が低下し、その補充がおこなわれることがあります。

腎炎を起こすと長期化することもありますが、多くの人は紫斑そのものは数週間で治癒し、後遺症も残りません。再発は皮膚症状だけのことが多く、症状に応じて家で安静を保つか必要があれば入院することもある病気と理解して宜しいかと思います。

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Q3. 子供の便について質問します。便は少しやわらかめですが、排便前に透明な液体に血が少し混ざっています。吐いたりすることもなく、食欲も良好で元気です。発熱もありません。どうして血が混じるのでしょうか。

肛門近くの大腸の表面からわずかに出血し、粘液と一緒に出てきているような状態だと思います。このようなことは珍しいことではありません。軟らかい便がもし腸炎によるものであれば、以下のような説明ができます。すなわち腸炎によって大腸の粘膜が荒れて粘液の分泌が高り、炎症の激しい部分で軽く出血したということです。鼻炎が続くと鼻をかんだときに鼻汁に血が少し混じるようなことと同じです。時間とともに腸炎は良くなって荒れた粘膜が正常化すると出血を起こさなくなると思います。

ただしどんな病気も始めは軽いものです。出血が続く、あるいは量が多くなってくる、痛みを伴う、熱が出てきたような場合には便を持参して小児科医と相談してください。

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