旭川医科大学小児科子どもの発達診療センター
 
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5周年を迎えて
概要

昨今子どもたちを取り巻く多くの問題の中でも、特に子どもの心の問題に対する関心が年々高まっています。ますます社会問題となっている不登校やいじめ、それによる自殺、さらには非行や少年犯罪など、今ほど子どもの心に巣くう闇の部分がクローズアップされる時代は過去に見られません。そしてこれらの問題を考える時忘れてはならないのが「発達障害」の存在です。

自閉症スペクトラム・注意欠陥多動性障害・学習障害などを総称する発達障害は、脳の機能的な障害による様々な症状を呈し、その頻度は人口の5〜10%にまで及ぶと考えられています。これら発達障害を持つお子さんは、集団生活が始まる幼稚園就園ころから対人的・社会的に様々な問題行動や不適応をきたしやすくなります。また、学童期後半から思春期にかけては、しばしば不登校や引きこもりなどの潜在的な引き金となり、長じては社会問題化する犯罪行為に至ることも数多く報告されます。さらに大人の側からみると、彼ら独特の「育てにくさ」が、しばしば養育の放棄や積極的虐待を助長してしまいます。そして何よりも問題なのは、これらの発達障害がなかなか見つけられず、認められず、理解されないことです。

発達障害は治癒するものではありませんが、できるだけ早期に的確な診断をし、子どもを取り巻く大人達の正しい理解の元に適切な療育的指導や環境の統制、および必要に応じて薬物療法の併用などがなされることにより、その社会的な機能は大きく改善する事が期待されます。

このようなお子さん達の診療を行うこと、またその診療を専門とする医師を育成することを目的として今回設立されたのが「子どもの発達診療センター」です。