けいれんあるいはひきつけの典型的な症状は、こどもが突然倒れ、白目をむいて歯を食いしばり、手足をぎゅーっと硬くしたり、びくんびくんと動かしたりします。意識を失い名前を呼んでも返答がなくなり、呼吸がうまくできず唇が紫色になったり、口から泡状の唾液を出したりします。
 けいれんの原因は様々ですが、最も多いのが熱性けいれんです。5〜6歳ごろまでの幼児が高い熱を出したときに起こすけいれんで、日本人のおよそ10人にひとりにみられます。このほか、けいれんの原因としては脳出血、髄膜炎、てんかん、窒息、中毒、泣き入りひきつけなどが知られています。
 けいれんを初めて目の当たりにすると、たいへん驚き、慌ててしまうのが普通です。しかし、大部分のけいれんはせいぜい数分で止まるので、落ち着いて対処することが大切です。まず、安全なところにこどもを移します。舌の付け根がのどをふさぎがちなので、肩枕をいれて下あごを引き上げます。舌を噛まないようにと割り箸などを口にさし込む必要はありません。しかし、嘔吐がみられた場合は窒息しないように顔を横に向け口の中の吐物をかきだしてやりましょう。
 けいれんが長く続いて15分以上になるときや何回も繰り返して起こるときは薬を使って積極的にけいれんを止める必要があります。また、けいれん自体が短いものであっても、意識が長時間回復しないときは急性脳症などの重い病気の可能性もあります。そのような場合は速やかに病院を受診し、治療を受けるようにしましょう。