学童の突然死は毎年全国で100〜130件発生しているといわれ、児童・生徒10万人あたりの1年間での頻度は小学生で0.3、中学生で0.8、高校生で0.9と年長になるほど増加しています。
 原因としては、心臓に起因したものが7〜8割とほとんどで、しかも運動に関係したものが大部分です。病気としては先天性心臓病が最も多く、次いで不整脈、心筋症、その他となっています。
 現在この突然死を少しでも減らす目的で、小学校1年生、中学校1年生、高校1年生に心電図検査を含めた循環器検診が行われています。検診で最も多く見つかるのが期外収縮という不整脈ですが、運動時に悪化するときなどは治療が必要になります。肥大型心筋症は普段は全く無症状ですが、運動時に重症な不整脈を生ずることがありますので注意が必要です。
 もうひとつ注意しておかなければならないのが、心筋炎という疾患で、種々のウイルスによって引き起こされます。「心臓の風邪」ともいわれ、ほとんど無症状のものから死に至るものまであります。死亡前に心筋炎の診断をつけることは困難なことが多いので、感冒などのウイルス感染があった場合は、心筋炎を合併している可能性は皆無ではないので、激しい運動は控えるようにしましょう。