旭川医科大学小児科医会ネットワーク病院

北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター(旭川療育センター)

医師紹介

役職名 氏名
院長 田中 肇
医長 宮本 晶恵
医長 福田 郁江
医員 木村 加弥乃
医員 黒田 真実
(2016年4月1日現在)

病院の概要

療育センターは、児童福祉法に基づく児童福祉施設であり、医療法に基づく病院であり、さらに、併設の養護学校で、学校教育法に基づく教育を保証している。

センターのスタッフは、常勤医師による小児科、整形外科、歯科口腔外科、麻酔科(現在、欠員)に加え、旭川医大の外科、遺伝科、眼科、泌尿器科、耳鼻咽喉科からの非常勤医師により診療がなされている。これらの医師に加えて、訓練課の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、指導課の指導員、保育士、心理士、看護部の看護師、庶務課給食係の栄養士などがいる。さらに、併設している養護学校の教諭ならびに養護教諭らによって、多専門的介入を行っているのがセンターの特徴である。

センターのサービス機能は大きく、(1)入所療育、(2)外来療育、(3)地域支援の三つの柱から成り立っている。

入所療育に関しては、脳性麻痺などの肢体不自由児の療育が中心の一般病棟と障害を持った子どもと療育者(多くは、母親)を両面から支援する母子入院がある。殊に、母子入院への要望が強く、現在、肢体不自由児に加えて、Down症候群などの精神遅滞児、自閉症や注意欠陥/多動性障害など言語発達の遅れを来す発達障害児の短期の母子入院をおこなっている。

外来は、肢体不自由児ばかりでなく、自閉症を中心とする発達障害児、不登校など心理的疾患など、社会不適応を起こした子ども達の医療・療育的支援を行っており、旭川地区だけでなく、北海道のオピニオンリーダーとして大きく貢献している。

三つ目の地域支援は、北海道が主催する子ども発達支援事業、北海道肢体不自由児者連絡協議会や市町村が実施主体である療育キャンプ、巡回療育相談、乳幼児発達健診などへの支援が主なものである。医師だけでなく、訓練士、保育士、看護師、心理士など多職種によるチームアプローチで、地域の療育支援を行っている。その派遣回数は年間120〜150回に及んでいる。

小児科紹介

小児科は院長の私を含め、5人でセンターの屋台骨を背負っている。皆、多士済々の実力者であり、全員が日本小児科学会専門医である。

  • 岡 隆治先生:副院長であり医療課長の要職につかれている。温厚で誠実な人柄から、患者さんやそのご家族からの信頼が厚い。循環・呼吸の面で他を圧倒する知識と技術をもっており、循環・呼吸管理の不具合が生命の危険に直結してしまう重度の障害児の療育には欠かせない人である。
  • 宮本晶恵先生:日本小児神経学会、日本てんかん学会の専門医でもあり、障害児の立場にたった診療態度、特に、女性としてのきめ細かい対応は特筆に値する。障害児医療の面で知識・技術とも卓越しており、医師だけでなく、パラメディカルの人々への教育にも熱心で、欠かせない人材である。
  • 田中 肇先生:大学から戻ってきました。生理学講座で研究した実績をもち、当センターの臨床研究のリーダーであり、睡眠障害、脳性麻痺の認知機能などの研究に大いに貢献している。さらに、センター野球部の中心としても頑張っていて、職員の憧れの的でもある。
  • 福田郁江先生:解剖学教室で勉強し、死体解剖資格認定医を持ち、子どもの心相談医、さらに、東洋医学(漢方)にも造詣が深い。最近は、女性アスリートゴルファーを目指している。難しい障害児の血管確保などを何も無かったように涼しくやってしまう多才な人である。
  • 長 和彦:最後は、院長の私。多士済々の小児科医をまとめる指揮者の役割が仕事である。とは言っても、それぞれの才能を最大限発揮させるために、それぞれの自主性を尊重し、自由に振る舞っていただくことが肝要と心得ている。
    私自身は、主としてセンターを受診された方々に対し、外来診療を楽しんでいる。その姿を見て、“外来中毒”という人さえいる。

病院の今後の動き

障害者自立支援法により、基本的には医療型の児童福祉施設と位置づけられると思われる。今後のセンターの方向性や整備の視点として、1つ目は集中訓練や手術など有期限・有目的入院の保証、在宅障害児の訓練と教育(特別通院・通学)の保証、NICU卒業生の受け入れ(短期の母子入院、ショートステイなど)など在宅療育の支援基地的役割である。

2つ目は特別支援教育の中で最大の関心事であり、外来の大多数を占める発達障害児、殊に、広汎性発達障害児の療育支援の拠点としての役割である。

3つ目は社会情勢の変化の中で急増している被虐待児への対応、さらに、混迷を来している母親を中心とする子育て支援の拠点としての役割である。

以上、これらをカバーした小児の発達医療療育センターを目指している。

院長からのメッセージ:研修医の方々へ

以上のように、私どものセンターは、障害を持った子どもや家族に対し、医師だけでなく、多職種による多方面からの介入を基本としている。多職種間の連携・協力が成功の鍵である。その点を学ぶことが出来る、数少ない機会の一つと言える。

また、障害を持った子ども達が、この世界の中でそれぞれの能力を最大限に発揮することが出来、あらゆる社会的出来事に平等に参加できるよう支援していく事が私どもの仕事である。そのためには、障害児本人に対する関わりだけでなく、家族や社会の有り様の調整も必要になってくる。障害児本人が“生きづらくない”世界を作り上げることが大切と思っている。

このような壮大な関わりに参画することは、急性期の疾病を治療することと同等か、それ以上の価値があると思っている。

実際、それらのことを実現させるためには、多くの課題が残っており、この分野は研究の上からも宝の山である。多くの研修医の方々が、この分野に足を踏み入れて下さることを願って止まない。たとえ、専門にしなくても、このような歩みや動きが、急性期医療と平行して進んでいることを知っておくことは、大変有意義なことと信じている。

病院ホームページ
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/asc/kyokuryotop.htm

 

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