チャイルドパーク 広島赤十字・原爆病院 小児科


アレルギー疾患
アトピー性皮膚炎

慢性に良くなったり悪くなったりを繰り返すかゆみのある湿疹
多くはアトピー素因がある(家系内にアトピー性皮膚炎、喘息など)
食事療法慎重にかつ柔軟常識的に、皮膚をきれいに(スキンケア
軟膏を使用、ステロイド軟膏は上手に使用(ダラダラと使用しない)

厳格除去食療法の問題点

  1. 食物アレルギーの診断根拠は?
  2. 皮膚症状ばかりみない
  3. 栄養状態は?
  4. 成長発達・精神運動発達は大丈夫か? 心理的影響は?
  5. 家庭・社会生活への影響(育児ノイローゼ、家庭崩壊、給食、いじめ、不登校など)
  6. 経済的負担は?
  7. 予防接種は?
  8. 本当に食べられないのか?
  9. いつになったら食べられるのか?

    そば、ミルク、エビなどによってショック、呼吸困難などを起こす場合は、厳格に制限する
拡大図 >>>

日本小児アレルギー学会、食物アレルギーによるアナフィラキシー学校対応マニュアル
http://www.iscb.net/JSPACI/i-download.html


喘 息

気管支喘息の危険因子
 素因:家族歴(喘息、アトピー性皮膚炎、など)
 抗原(アレルゲン):家のゴミ、ダニ、ペットの毛・ふけ、
   花粉、カビ類、たばこの煙など
 呼吸器感染症、風邪、運動、気候(雨)、ストレス

小児喘息から成人喘息への移行
 小児喘息の約70〜80%は成人になるまでに治癒

小児喘息の成人への移行予測因子
 低年齢(1歳以下)発症、2歳までに頻回入院、IgE高値、
 抗原(家のゴミ、ダニなど)が多い、アトピー性皮膚炎の合併


アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病、Schonlein-Henoch紫斑病

全身の小さな血管の炎症
10歳以下、5歳前後が多い
秋〜冬、春に多く発症
 →かぜの季節
● 原因
 不明
 免疫反応、 アレルギー反応
 かぜなどの感染が先行:溶連菌、マイコプラズマ感染など
● 症状
 皮膚症状:小さな点状出血班、青あざ(紫斑)、特に下肢の伸側
      眼の周り、口唇、手足首、頭部の浮腫(腫れ)
 関節症関節(特に足首、膝関節)の腫れと痛み
 消化器症状(消化管壁の血管炎):腹痛、血便
   腹痛、血便などの腹部症状が最初の症状である場合もある
   このような場合には、点状出血、紫斑は腹部症状出現後に
   出現する
● 合併症
 腸重積症:腹痛、血便
 紫斑病性腎炎: 腎臓の紫斑病性腎炎の項参照
        血尿、蛋白尿、まれに高血圧、腎不全
        アレルギー性紫斑病の20〜60%に合併
        9歳以上が多い
        多くが1ヵ月以内発症
 中枢性神経症状:頭痛、けいれんなど
● 治療
 根本的治療法なし
 個々の症状への対称療法
 第13因子製剤
 副腎皮質ホルモン剤
● 予後
 一般的に、発症後2ヵ月以内に治癒
 紫斑病性腎炎の合併と重症度による



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