チャイルドパーク 広島赤十字・原爆病院 小児科


精神・神経系疾患

てんかん

突然けいれんや意識障害を起こす病気
脳波検査 (必要なら頭部MRI、CT検査も)と症状で診断がつく
小児の100人に1人くらいがなる
小児てんかんは薬の内服で、約80%が思春期になるまでに治る
特殊な型を除き、子どもに遺伝しない
特殊な型を除き、知能や性格に異常をきたさない


熱性けいれん

発熱にともないおこるけいれん
てんかんとは異なる良性の疾患
けいれんの原因となる明らかな異常のないもの
乳幼児の脳が未熟なために、急に高熱が出ると脳の興奮をおさええること
 ができないために起こる
頻度は小児10〜20人に1人
発熱が始まった初日か2日目に起こる
生後6ヶ月以降から5〜6歳頃まで起こる
2〜3分くらいでおさまる
繰り返すことは約30%、3回以上起こすのは約10%
   → 予防的にけいれん止めの座薬を使用することもある
両親や兄弟などが熱性けいれんを起こしたことがある場合
   熱性けいれんを起こす確率は高くなる


● 典型的な熱性けいれん(単純性)でない複雑性(以下に記す)
   脳波検査(必要なら頭部MRI、CT検査も)を受ける
    脳波異常はない場合とある場合がある
けいれんを繰り返す
6ヶ月未満での熱性けいれん
5〜6歳以上での熱性けいれん
37度台の微熱でけいれんを起こす
けいれんの発作時間が15分以上と長引いた
24時間以内に再発
部分発作:体の一部分(右側のみとか)のけいれん
● 家族にてんかんの人がいる
● 熱性けいれん前に神経学的異常や精神・運動発達に問題がある
   これらも脳波検査(場合によっては頭部MRI、CT検査も)
● 鑑別診断
   
髄膜炎、 脳炎・脳症
 発熱機嫌が悪く、何回も嘔吐する
 頭の前のほうにある大泉門(おどりこ)がふくれている
 けいれんを何回も起こす
 意識障害が長い(1時間以上)
 項部(首のところ)硬直
 部分発作{体の一部分(右側のみとか)}が長引く
● 熱性けいれんと予防接種
     H11年(1999年) 6月
   広島県地域保健対策協議会
   小児保健・医療対策専門委員会
    熱性けいれん後 けいれんがない期間との関係
熱性けいれん
の分類
予防接種の種類
ポリオ
BCG
3種混合、2種混合、風疹
日本脳炎、水痘
流行性耳下腺炎、インフルエンザ
麻疹(はしか)*
単純性
1ヶ月以上
3ヶ月以上
3ヶ月以上
複雑性
1ヶ月以上
3ヶ月以上
6ヶ月以上

* 麻疹の予防接種に関しては主治医と相談の上接種すること。
担当医自身が予防接種の必要性や副作用について保護者に十分説明する
夏かぜが流行する夏、インフルエンザが流行する冬は発熱などに十分留意して
  接種する
けいれんなどの重篤な副反応が生じた場合の緊急体制を整えておく必要
  がある
発熱が予測される予防接種(とくに麻疹)では、37.5度以上の発熱を認
  めたら、ジアゼパム座薬か経口剤のいずれかを予防的に投与する

ADHD (注意欠陥/多動性障害)

Attention Deficit(注意欠陥)/ Hyperactivity Disorder(多動性障害)
  素人判断は危険、必ず専門の医療機関に相談を!

3つの特徴
1. 不注意(注意欠陥)
2. 多動性
3. 衝動性


1.不注意(注意欠陥
  やる気がおきない
  物(おもちゃ、本、鉛筆など)をよくなくす
  宿題などを良く忘れる
  直接話しかけられても聞いていないように見える
  集中力の低下、 不注意な過ちをおかす
  同じ作業(学業や宿題など)を長時間繰り返し行うことが困難
  順序だてて活動・作業することが困難
  活動・作業が終わる前に別のことを始めてしまう
2.多動性
  そわそわしている、落ち着きがない、手足を動かしたり
  物をたたいたり、イスをゆすったりする、しゃべり過ぎ
  教室や席を離れる、うろうろと動き回る
  これらの行動は年齢とともに軽くなる
  何かをする必要性を感じる
  年少児は、過剰に走り回ったり高いところに登る
3.衝動性
  質問が終わる前にだしぬけに答えてしまう
  順番を待つことができない
  他人を妨害し邪魔する(会話やゲームに干渉する)
  自分の行動をコントロールすることができない

タイプ
● 不注意優勢型
  女児に多い
  注意がそれやすい、「白昼夢を見ているようだ」
  多動や衝動性は目立たない
● 多動・衝動性優勢型
  年少児に多い
  不注意の症状は目立たない
  多動で衝動的行動
● 混合型
  ADHDの大部分の子どもはこのタイプ
  不注意と多動・衝動性の両方が現れる

症状の現れる年齢
  3〜4歳ころから出現
  遅くとも6歳ころまでには出現
  ADHDの症状は小学生のころまでに出現するのがほとんど
原因:確実なものは不明
小児の全体の3〜7%がADHD
成人の全体の2〜5%がADHD
年齢とともに症状が軽くなる



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