(12)尾てい骨の上に穴

 生まれたときや1か月健診で「尾てい骨の上に穴があるので大きい病院に行くように」などといわれたとか、そのために「MRIをとった」などという電話相談が増えているが、疑われている病名は毛巣嚢胞(ピロニダ−ルジ−ヌス)。
先天的な皮膚のへこみで、中に毛が生えている場合もある。ほとんど問題は出ないが、その穴が深くて脊椎に通じているとバイ菌がはいってトラブルが起こることがある。また毛だけでなく脂肪の固まりがあり、それが脊椎にはいってまひの原因になることもある。しかし、ほとんどはへこんでいるだけで無害。へこんでいるだけの赤ちゃんは意外に多い。