(16)停留睾丸

 睾丸は胎児期におなかの中から陰嚢に下りてきて、生まれたときは陰嚢にはいっているのが普通だが、生後も陰嚢に睾丸がない場合もあり、これを停留睾丸という。
睾丸をおなかの中に長く入れておくと精子を作る機能が落ちたり、将来ガンが発生するおそれもあることから、2才前後で手術をするというのがいままでは一般的な考えだった。最近は小学校に上がるまででよいという考えも出ている。また生まれつき睾丸が未発達なために下りてこないことも多く、その場合は手術によって取り除くしかないと考えられている。