(17)ロ−ト胸

 胸骨が内側に曲がっているために胸がへこんでいる先天的な形態異常。ロ−トとはじょうごのことで、胸のへこみがじょうごのようであることからついた名前。同一家系に出ることからなりやすい素因が遺伝するとも考えられている。
しかし形態の問題だけで、生活上に問題が出ることはまずない。心臓が圧迫されて苦しくなるなどは考えられない。だから手術は美容的な立場から考えるが、肋骨をとって裏返す、へこんだところにシリコンを入れるなど簡単でない手術であるうえ、あとが残るのであまり行なわれない。