(31)先天性眼振と眼鏡

 生まれつき眼球がふるえる先天的なもの。原因不明で起こることが多い。脳腫瘍や眼底腫瘍が原因のこともあるが、頻度としては少ない。この場合は脳のCTをとることでわかる場合が多い。
 乱視や遠視などが原因の場合、物の見方が上手になると眼振も治っていくことがあるので、原因が屈折異常であることがはっきりした場合は眼鏡をすすめられることが多い。幼児に眼鏡をかけさせるのは親にとっては抵抗のあるところだろうが、眼鏡をかけたほうがよく見えると、少なくとも3歳では喜んで眼鏡をかけることが多い。